月別: 2018年1月

Illustratorのファイル作成・保存。の仕業

本日は、Illustratorのファイル操作(新規作成・既存ファイルの開き方・保存の仕方)についてご紹介いたします。

●新規ファイルの作成する方法

新規ファイルを作成する時は、ファイルメニューの「新規」を選択します。
すると、新規ドキュメントのダイアログボックスが表示されます。

新規ドキュメントのダイアログボックスでは、

名前:
ファイル名を入力
プロファイル:
ドキュメントプロファイルを選択
アートボードの数:
数と並び順を入力
サイズ:
アートボードの大きさを選択
方向:
アートボードの向きを選択
裁ち落とし:
裁ち落としサイズを決定
詳細:
カラーモードなどの詳細な設定を選択

以上の項目を設定できます。
ここで、注意をしなければいけないポイントは、カラーモードです。

カラーモードには、CMYKモードとRGBモードのふたつがあります。CMYKモードは、主に印刷物の制作用で、CMYKとは印刷に利用する4色のインクの頭文字です。RGBモードは、Webなどのモニター表示を目的とした制作物に利用し、RGBとは光の三原色の頭文字です。例えばRGBモードで制作された物を印刷すると、画面上で見ていた色と印刷された色が違う!なんてことになってしまいます。制作するものによって使い分けができるようになりましょう。

●既存ファイルを開く方法

既存ファイルを開く時は、ファイルメニューの「開く」を選択します。
表示されるダイアログボックスで開きたいファイルを選択すると、選択されたファイルが開きます。
「開く」の下の「最近使用したファイルを開く」では、直近に使用した順に10個のファイルが閲覧・選択できます。

●ファイルを保存する方法

制作したファイルを保存する時は、ファイルメニューの「保存」を選択します。
初めて保存する時は、「別名で保存」ダイアログボックスが開きます。

ファイル名
保存場所
ファイルの種類(フォーマット)

を選択して、保存ボタンを押します。
すると、Illustratorオプションのダイアログボックスが表示されます。

Illustratorオプションのダイアログボックスでは、

バージョン:
バージョンを選択
フォント:
ファイル内で使用しているフォントを埋め込む際のサブセットにする割合を設定
オプション:
PDF互換ファイルの作成の設定
配置した画像の埋め込み保存の設定
カラープロファイルの埋め込み保存の設定
ファイルの圧縮の設定
アートボードの個別保存の設定
不透明オブジェクトの透明設定

以上の項目の設定ができます。
基本的には、特に変更する必要はありませんが、注意点として、バージョンの互換性が挙げられます。

旧バージョンで保存すると、新しいバージョンで追加された機能を使った部分が、分割されてしまうことがあります。万が一の為にバックアップを取っておくように心がけましょう。

Illustratorのファイル操作のご紹介は以上になります。
まだまだ基本的な部分になりますが、基本をおろそかにすると、思わぬところでつまづいてしまうこともあります。
初歩だと過信せずに、1つ1つポイントをしっかりと押さえておきましょう!

次回は、Photoshopのファイル作成・保存についてご紹介いたします。

IllustratorとPhotoshopそれぞれの特徴。の仕業

クリエイティブな現場でプロが使うデザインツールとして、IllustratorとPhotoshopは必須のソフトウェアです。IllustratorもPhotoshopも、アドビシステムズ社が販売しているグラフィックソフトウェアで、印刷物の作成からWeb用のパーツの作成まで幅広く利用されています。

ここでは、まずはじめに、IllustratorとPhotoshopの違いについて説明します。

その違いをひと言で書くと、グラフィックソフトとして、Illustratorはベクター系(draw系)ソフト、Photoshopはラスター系(paint系)ソフトであるということです。

Illustratorでは、円や長方形などの図形はひとつのかたまり(オブジェクト)として描画されます。オブジェクトは数式で記録されているため、拡大したり変形しても劣化しないのが大きな特徴です。また、オブジェクトごとに選択して重ねたり、移動できます。

一方、Photoshopでは、画像を小さな点(ピクセル)で描画しています。そのため、拡大や変形すると画像が荒くなる場合があります。また、ベクトル系と異なり、画像内にある一部の円や長方形だけを移動したり削除することは、簡単にはできません。また、デジタルカメラで撮影した写真の画像も、ラスター系ソフトと同じくピクセルが集まってできています。

上記のようにそれぞれの特徴を理解した上で、IllustratorとPhotoshopの2つのソフトの使い分けをどのようにすればいいのかを考えてみます。
Illustratorは、はっきりした線や境界を持つ図形を描いたり、拡大・縮小しながら描くデザインに向いています。また、文字の入力はどちらのソフトでも可能ですが、Illustratorの方が向いています。
一方、写真のような画像そのものを編集する場合には、Photoshopでしか扱えないと言っても過言ではないです。美しいグラデーションを得たい場合も、ペイント系ソフトが向いています。

実際に触って、使って、練習を繰り返して、使い分けが自然とできるようにしましょう!

次回は、画面の基本操作についてご紹介します。