今回は、Illustratorを使ってフリーハンドで描く方法をご紹介します。

押さえておきたいポイントは2つ!描いた線の修正の仕方と、塗りブラシ・消しゴムツールの使い方です。

ひとまずは、基本操作からご紹介いたします。

基本操作

 

Illustratorの代表的なフリーハンド系ツールは、鉛筆ツール、ブラシツール、塗りブラシツールです。まずは、それぞれの違いついて触れておきます。

◆鉛筆ツール

鉛筆ツールは、マウスをドラッグすることで描画します。ドラッグすると、通常のパスが作成されます。

◆ブラシツール

ブラシツールは、鉛筆ツールと同様にマウスをドラッグしてパスを作成しますが、ブラシパネルを使ってブラシの形状を変更できます。

 

◆塗りブラシツール

塗りブラシツールも、同様にマウスをドラッグして描画します。ただし、塗りブラシツールでは、ドラッグの軌跡でアウトライン形状のパスが作成されます。

ツールパネルの鉛筆ツールやブラシツールのアイコンは、ダブルクリックで各ツールのオプションダイアログボックスを表示させてオプションを調節して使用することもできます。

描いた線の修正

 

それでは、1つめのポイントをご紹介しましょう。

鉛筆ツールを使って上のような形の図形を描いて見ました。現段階では、丸みのある三角形のような形をしています。この三角形の上の頂点から伸びる辺を修正して、水玉のような形に変えて行きます。

 

鉛筆ツールで描画後、選択を解除せずに、修正したいポイントの上からもう1度線を描いて見ます。(赤枠部分)

すると、線が修正されて図形の形が変わりました。これは、鉛筆ツールを使った修正方法になります。次に、スムーズツールを使った修正をして見たいと思います。スムーズツールは鉛筆ツールのツールパネルからスムーズツールを選択できます。

 

三角形の下の部分に丸みをつけたいと思います。(赤枠部分)スムーズツールは、アンカーポイントの多いパス上をドラッグすることで線を滑らかにすることができます。

 

反対側のパスもなぞり、上の画像のように丸みのある図形へと変わりました。どこかで見たことのあるシルエットですね!

 

塗りブラシ・消しゴムツールを使おう

 

続きまして、2つめのポイントである塗りブラシツールと消しゴムツールの操作についてご紹介します。まずは、下絵の用意になりますが、先ほど作成した水玉図形を使いたいと思います。

水玉図形を下絵とするために、レイヤーを増やして、下層レイヤーをロックします。

レイヤーは右下の赤丸で囲ったアイコンで新規レイヤーを作成できます。

新規レイヤーを作成したら、右上の赤枠部分のレイヤーパネルで下絵のレイヤー(ここではレイヤー1)をロックします。ロックがされると南京錠のマークが表示されます。そして、レイヤー2が選択された状態にします。

塗りブラシツールは、ツールパネルのブラシツールの中にあります。長押しすると、塗りブラシツールオプションダイアログボックスが表示されます。

左上赤枠の「選択を解除しない」と「選択範囲のみ結合」にチェックマークをつけましょう。また、ベタ塗りをしますので、ブラシサイズ(下赤枠)も20ポイントにしておきます。準備ができたらOKをクリックです。また、水玉ですので塗りの色を水色に設定しておきます。

 

塗りブラシツールでベタ塗りをする際は、まず外枠から塗りましょう。外枠がうまくドラッグできたら、下絵を塗りつぶすように内側もドラッグしましょう!塗りブラシツールでオブジェクトに重なるようにドラッグすると、重なった部分は融合して1つのオブジェクトになります。

この時、オブジェクトが選択されていないままだと、重なるようにドラッグしてもオブジェクトは融合せずに別のオブジェクトになります。ここでは、先ほどのダイアログボックスで選択された状態のままを維持する設定にしているため、オブジェクトは融合します。

そして消しゴムツールです。

非常に勿体無いですが、完成した水玉図形に消しゴムツールを使って修正を加えてみましょう。

消しゴムツールを選択した状態で、斜めにドラッグしてみます。

 

ドラッグを終了すると、オブジェクトが分断されてそれぞれが1つのオブジェクトへと変わりました。ここでは真っ二つにしましたが、このように消しゴムツールはドラッグした箇所を消しこんで、再融合させることができます。塗りブラシツールではみ出してしまった箇所や、修正を加えたい箇所を微調整することが可能です。

また、消しゴムツールもツールパネルをダブルクリックするとダイアログボックスが出現します。ブラシサイズや角度を変更して一層繊細な修正をかけることができます。