今回ご紹介するのは、写真などの画像データをIllustratorのデータに変換する「画像トレース」です!どういうことかというと、ざっくり言えば、ラスターデータをベクトルデータに変換するということです!
画像を選択した状態にすると、コントロールパネルに画像トレースという項目が現れます。(上赤枠部分)
画像トレースの項目の右横の「V」マークをクリックすると、トレース結果を選択できます。今回のサンプルは複雑な写真を用意したので、写真(高解度)を選択します。
選択が完了したら、「画像トレース」をクリックします。
これは、トレースオブジェクトと呼ばれるものです。トレースオブジェクトは、完全なIllustratorのパスデータにはなっていないので、コントロールパネル右のプリセットから設定を変更して再トレースできます。
例えば、ラインアートを選ぶと、
グレーの色合いを選ぶと、
こんな感じです。
また、「画像トレース」の項目があった場所には、代わりに「拡張」の項目が出現しています。拡張をクリックすると、トレースオブジェクトは完全なベクトルデータ化します。先ほどの写真(高解度)のトレースオブジェクトを拡張してみましょう。
こんな感じで、パスデータに変換されました!
この画像トレースを使うことで、簡単に画像をパスオブジェクトに変換することができます。皆さんもぜひやってみて下さい!
また、画像トレースパネルのご紹介もしておきます。画像トレースパネルは、ウインドウから選択できます。トレースの詳細設定を駆使して、思い通りのトレースが可能です。
上から順に、
プリセット:プリセットを選択
表示:トレース結果の表示方法を選択
カラーモード:カラーモードを選択
パレット:カラーパレットを選択
カラー:色数を選択
パス:トレースして生成するパスの精度を設定
コーナー:生成するパスのコーナーの割合を設定
ノイズ:トレースしない範囲を設定
方法:パスの生成方法を選択
作成:チェックしたパスを作成
線:パスの幅を設定
オプション:曲がりの少ない線を直線に変換
ホワイトを無視:白い領域を塗りつぶしなし
パス/カラー/アンカー:生成してできた数を表示
プレビュー:設定をプレビュー表示
です!!