月別: 2018年3月

Illustratorでオブジェクトを整列。の仕業

今回は、Illustratorの機能の1つである、整列についてご紹介いたします。

例えばウェブサイトのデザインを考えるとき、デザインカンプを描画ソフトを使ってデザインしますが、ここでピクセル値を正確に指定できていないと、実際にウェブサイト制作の段階になって、

 

レイアウトにズレが生じてしまった。

 

なんてことが多々あります。そこで、デザインの段階で正確なレイアウトを行う時に活躍するのが、「整列パネル」です。今回は、整列パネルを使って、整列の基礎をご紹介しましょう。

今回は、サンプル用にこのようなオブジェクト群を用意しました。現段階では、まだ高さがバラバラです。これを、整列パネルを使って高さを合わせたいと思います。

はじめに整列させたいオブジェクトを選択ツールで全て選択します。

全てを選択する方法は、全てのオブジェクトを囲うようにドラッグするか、オブジェクトを1つずつ、shiftキーを押しながら選択するか、どちらでも可能です。

全てのオブジェクトを選択できたら、上の図のようになります。

そして、次に基準とするオブジェクトを決定します。決定方法は上の状態から基準としたいオブジェクトをもう1度クリックするだけです。

クリックすると、下の図のように基準オブジェクトが太い青線で囲われます。

この状態まで出来れば、次はいよいよ整列パネルを操作します。ここでは、上下を揃えたいので、整列パネルの「垂直方向中央に整列」を使います。

クリックしてみると・・・・?

はい、できました!

このように、簡単にオブジェクト群を整列させることができました。

整列パネルは、例えば、オブジェクト(画像)と文字列を組み合わせたいときも便利です。オブジェクト(画像)の中央に文字を持ってきたい時にも、整列パネルを使えば、

このように、簡単に中央に文字列を配置することができます。

他にも、整列パネルの右下「●●●」マークをクリックすると詳細オプションが表示されます。

整列オプションの等間隔に分布を使えば、オブジェクトとオブジェクトを等間隔に配置することもできます。

デザインカンプ作成時の、ナビゲーションバーの間隔を指定する時等に大活躍です!是非是非使ってみてください!

Illustratorツール「リフレクトツール」&「シアーツール」の使い方。の仕業

Illustratorには、様々な便利ツールがあります。

本日ご紹介させていただくのは、「リフレクトツール」と「シアーツール」です。

リフレクトツールは、その名の通りリフレクト(反転)させるツールです。反転機能を使うことで、オブジェクトを鏡に映すように反転・コピーできます。左右対称なアートワークは、半分さえできていればいいのです!

シアーツールは、オブジェクトをシアーする(傾ける)時に時に便利なツールです。例えば、影をつけたい時に、活躍できるツールです。

 

それでは、それぞれのツールの操作を確認してみましょう!

●リフレクトツール

まずは、リフレクトツールの操作方法です。

リフレクトツールは。ツールパネルの中にあります。初期設定では、回転ツールが表示されているところです。

まずは、お手本用にこのような画像を作りました。これを、リフレクト(反転)させて、完成させてみます。

選択ツールでオブジェクトを選択し、リフレクトツールを選びます。Alt(Macではoption)を押しながら、基準点にしたい箇所をクリックすると、リフレクトダイアログボックスが表示されます。

ここでは、左右に反転させたいので、「リフレクトの軸」を「垂直」に設定して、コピーをクリックします。

すると、オブジェクトが反転した状態でコピーされました!

このように、描画するには難しい左右対称のオブジェクトを簡単に作成できるのが、リフレクトツールです!

 

●シアーツール

続いてシアーツールです。

先ほど作成したオブジェクトに影をつけてみましょう。まずは、影の元となるオブジェクトを作成します。影の位置から、先ほどのリフレクトツールを使って下に1つオブジェクトをコピーしました。

この影となる部分を選択して、シアーツールを選びます。シアーツールは、初期設定で拡大・縮小ツールの中にあります。

影オブジェクトの左上をクリックして基準点を設定します。そして、下側をドラッグしてみてください。オブジェクトが変形します!ここで、Shiftキーを押しながらドラッグすると、幅や高さが固定できます。

 

 

 

 

 

このように、シアーツールを使って、簡単に影をつけることができました!影を描画するのは手間がかかりますが、Illustratorのツールを使いこなせられれば、楽チンですね!

Illustratorで画像をトレースする。の仕業

今回ご紹介するのは、写真などの画像データをIllustratorのデータに変換する「画像トレース」です!どういうことかというと、ざっくり言えば、ラスターデータをベクトルデータに変換するということです!

画像を選択した状態にすると、コントロールパネルに画像トレースという項目が現れます。(上赤枠部分)

画像トレースの項目の右横の「V」マークをクリックすると、トレース結果を選択できます。今回のサンプルは複雑な写真を用意したので、写真(高解度)を選択します。

選択が完了したら、「画像トレース」をクリックします。

これは、トレースオブジェクトと呼ばれるものです。トレースオブジェクトは、完全なIllustratorのパスデータにはなっていないので、コントロールパネル右のプリセットから設定を変更して再トレースできます。

例えば、ラインアートを選ぶと、

グレーの色合いを選ぶと、

こんな感じです。

また、「画像トレース」の項目があった場所には、代わりに「拡張」の項目が出現しています。拡張をクリックすると、トレースオブジェクトは完全なベクトルデータ化します。先ほどの写真(高解度)のトレースオブジェクトを拡張してみましょう。

こんな感じで、パスデータに変換されました!

この画像トレースを使うことで、簡単に画像をパスオブジェクトに変換することができます。皆さんもぜひやってみて下さい!

また、画像トレースパネルのご紹介もしておきます。画像トレースパネルは、ウインドウから選択できます。トレースの詳細設定を駆使して、思い通りのトレースが可能です。

上から順に、

プリセット:プリセットを選択

表示:トレース結果の表示方法を選択

カラーモード:カラーモードを選択

パレット:カラーパレットを選択

カラー:色数を選択

パス:トレースして生成するパスの精度を設定

コーナー:生成するパスのコーナーの割合を設定

ノイズ:トレースしない範囲を設定

方法:パスの生成方法を選択

作成:チェックしたパスを作成

線:パスの幅を設定

オプション:曲がりの少ない線を直線に変換

ホワイトを無視:白い領域を塗りつぶしなし

パス/カラー/アンカー:生成してできた数を表示

プレビュー:設定をプレビュー表示

 

です!!

 

Illustratorでグラフを作成する。の仕業

今までは図形を描くことを重点的にお伝えしてきましたが

今回はグラフの描き方をお伝えしようと思います。

◎グラフの作成

ツールはこのようなアイコンです。

種類は

・棒グラフ

・積み上げ棒グラフ

・横向き棒グラフ

・横向き積み上げ棒グラフ

・折れ線グラフ

・階層グラフ

・散布図

・円グラフ

・レーダーチャート

以上、と豊富です!

用途にあったものを選ぶと、十字のアイコンにカーソルが変わるので作りたい大きさにドラッグしてください。

 

◎数値の入力

今回は棒グラフで説明しますが、どのグラフも使い方は同じです!

数値を入力するシートが出てきますので入力したいところを選んで白い入力スペースに数値を入力して一番右にあるチェックを押すとデータが反映されます。

◎グラフの色を変える

モノクロのグラフができましたが、色を変えることが出来ます。

・グループ選択ツールで変えたい部分をクリック

・アピアランスから色を選択

◎その他

また、エクセルのデータを読み込むことが出来ます。

※ファイルの種類をテキスト(タブ区切り)にしてください

入力スペースの隣のアイコンをクリックするとダイアログが表示されるので使用したいデータを選択しチェックのアイコンをクリックで適用されます。

 

◎注意

グラフの名前が数字のみの時はコーテーション(” ”)で区切ってください!

ないと数値として読まれるためおかしな形のグラフになります…